浦和法律事務所ブログ

当事務所の所属弁護士8名によるコラム(ブログ)です。

憲法とは

憲法改正の動きが活発化してきています。

ところで、憲法とは何でしょうか。

一般的には、
 「 法律の大元 」
 「 法律の親 」
といったような印象があるように思います。

しかし、憲法と法律は、その存在理由において、決定的に異なるのです。
法律は、例えば人の物を盗んだら、「窃盗罪」として、盗んだ人は処罰の対象になりますし、
誤って人に損害を与えてしまったら、行為者には賠償義務が発生するといったように、
個人に一定の強制がかかります。


では、憲法はどうでしょうか。


父と子

「お前は俺に似て、嘘をつくのが下手だ。」

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、
伊坂幸太郎さんの「重力ピエロ」という小説に出てくる父親の発言です。

登場人物は、異父兄弟の「泉水」と「春」。
「泉水」は、上記発言をした父親の実子、
「春」は、母親が性犯罪被害を受けたことにより授かった子供です。
両親は、「春」が性犯罪の結果授かった子供であることを認識しながら、出産を決意し、
生まれた「春」も自分の父親が母親を強姦した人物であることを認識します。
その上で、父親は、「春」に対して、前記発言をしました。
自分のルーツについて悩む「春」にとってはこれ以上ない救いとなり得る言葉。


さて、昨年は、性同一性障害による性別変更後(女性→男性)、
第三者から精子の提供を受けて妊娠、出産した夫婦の子が嫡出子と推定される
との判断を示した最高裁判決がありました。
血のつながりがなくても「父と子」との判断です。

先日、高尾山に行ってきた。

例年、この時期は雪山に滑りにばかり行っているが、今回は登山である。
登山経験は浅く、低山に数回登ったことがあるだけ。
毎回、修習時代にお世話になった裁判官や書記官の方たちとご一緒させていただいている。
立場は違えど同じ法曹(関係者)として、
最近の裁判事情などいろいろと(守秘義務の範囲内で)お話しできるいい機会である。